畳のカビの正しい取り方

水拭きはNG!!

畳にカビが生えてしまったら、一刻もは取り除きましょう。マスクとゴム手袋を用意して掃除しましょう。

軽いカビの場合

畳表を触るとカビがわかる程度の場合、天気の良い日であれば、窓を開けて、掃除機をかけます。畳の目に沿ってゆっくりとノズルを動かしながら吸い取ります。更に、畳の目に沿って布で乾拭きします。これを3~4回繰り返して下さい。気を付けたいのは掃除機の排気です、カビの胞子が舞い上がらないように、掃除機の排気の向きに気をつけてください。畳をパンパン叩くのも、胞子が舞い上がるので避けましょう。掃除機を使ったらダストパックを交換するのがオススメです。パックの中のカビの胞子が排気され、部屋中に胞子が飛び散るのを防ぎましょう。

重度のカビの場合

畳表全面に、カビがびっしり生えてしまった場合は、天気の良い日に、畳を室外に出して掃除します。畳の目に詰まったカビを目に沿って亀の子たわし等で磨いた後、掃除機でカビを取り除き、乾拭きします。(殺菌するのにエタノールで拭くと良いです)畳の湿気を抜くためにさらに3~4日陰干しすることをお勧めします。(直射日光は畳が日焼けしてしまうので避けましょう)外で干すことのできない場合は、ドライヤーを使用しても良いです。ドライヤーを近づけ過ぎて畳を傷めないように気を付けましょう。またどうしても気持ちが悪い場合は、カビが出にくい素材等もありますのでご相談ください。

カビの生えた畳を掃除するのに避けた方がいい掃除方法

1:水拭き

絶対に避けたいのはいきなり水拭きすることです。カビが畳の目の奥に入り込んでしまう上、かえって水分を含んで、カビの発生を促してしまいます!!

2:強い洗剤を使用する

畳の掃除に強い洗剤を使用すると、畳が痛む恐れと染みになる事があります。洗剤(中性洗剤)を使用するときは必ず、十分に薄めて使用して下さい。

3:カビキラーを使用する

カビキラーを使用すると、畳が傷むだけでなく、使用した箇所が漂白されて変色したり、残った成分が原因で健康被害が生じたりする可能性があります。特に小さいお子様がいるご家庭は気を付けた方がいいでしょう。

エタノール、酢、重曹を使った畳の掃除方法

畳にカビは、消毒用のアルコールなど、薬品を使用して掃除することも効果があります。ただし、薬品の取り扱いには注意が必要です。使う薬品の分量や拭き方によっては、畳が変色してしまう場合もありますので、特に新しい畳の場合は注意してください。

1:エタノール

殺菌・除菌効果の高いエタノールはカビ取りの定番です。表面のカビをさっと乾拭きした後、消毒用アルコールをスプレーボトルに入れ、畳に吹き付けます。乾いたら乾いた布で残ったカビをそっとふき取り、畳の目に沿って歯ブラシなどでやさしくこすり取り、中に入ったカビを搔き取りましょう。もう一度、カビの生えてた箇所にアルコールを吹き付け乾拭きします。

2:酢

酢は畳のカビ取りにも効果があり、安全性が高いのが特徴です。酢を水で10倍に薄め、布にしみこませて固く絞りカビの生えた所を畳の目に沿って拭き取ります。さらに乾拭きして水分をふき取るか、扇風機かエアコンを使用して乾燥させます。酢は漂白効果があるので、新品の畳にはオススメしません。酢を使っても取れない場合はエタノールを使ってみてください。

3:重曹

黒いポツポツとしたカビの汚れを取るには、重曹が有効です。ただし、重曹はアルカリ性のため、畳を黄色く変色させてしまいます。使用は最小限にして、畳の黒カビにだけ使うようにしてください。重曹と酸素系漂白剤を同量ずつ混ぜ、ペースト状にし、綿棒などで黒カビの部分にピンポイントでのせ、5分ほど放置します。汚れが取れたら固く絞った雑巾でふき取り、乾拭きして水分を取り除きます。

カビの臭いが取れない時の対処法

見た目はきれいになっても、なんだか畳がかび臭い……カビをしっかり取り除いたら、空気中に残っているカビの成分を追い払うことが肝心です。畳のカビの臭いが取れない場合の対策方法。

1:酢を使って臭い消し

酢を水で5~10倍に薄めた後、布に含ませて絞り、臭いが気になる場所を拭き取ります。はじめはお酢の香りがしますが、時間がたつと蒸発し、同時にカビの臭いも消臭してくれます。

2:エタノールは選び方に注意

エタノールで臭いを取るには、濃度が75~80%の濃度のエタノールを使用します。濃度99%の「無水エタノール」と呼ばれるものがありますが、こちらには殺菌能力があまりないため、注意してください。無水エタノールをカビにかけても化学反応を十分起こさず、カビが毒性を失う前に蒸発してしまいます。

3:消臭剤を置く

市販の消臭剤を部屋に置くのが最も手軽で簡単な方法です。消臭剤を置く場合には、部屋の換気などをして、湿度を下げる工夫をすると良いでしょう。

日頃からカビ発生防止に努めよう

畳のカビを除去し、臭いを取り除いたあとは、再びカビが発生しないように予防することが大切です。日常生活で、ついついやりがちな行動が、カビの発生を引き起こすこともあります。畳のカビ予防方法を紹介します。

1:とにかく換気、湿気除去

畳のカビは、湿気が一番の原因です。和室には湿気がこもらないように、定期的に部屋を換気し、湿度の高い日はエアコンの除湿機能を使いましょう。市販の空気清浄機も、空気中のカビを減らすのに効果的です。また、家具を壁から離し、空気の流れをよくするのもオススメです。うっかりやりがちなのは、和室に湿った洗濯物を干すことで、部屋の湿度は大幅に上がり、カビの発生の原因になります。

2:畳の上に長期間、物を敷かないようにする

布団の敷きっぱなしはもちろんNG。こまめに干して布団からも湿気を取り除きましょう。またカーペット等を敷くときは除湿シートを間に敷いておくと効果的です。

3:酢で効果的に予防

水で10倍に薄めた酢を布に染み込ませ、固く絞って畳を拭き、十分に乾燥させます。

以上畳の正しいカビの取り方、カビの臭いの消し方等書いてきましたが、まずはカビをはやさないように日頃の換気等頑張ってみてください。宜しくお願い致します。

 

 

 

 

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