襖、障子の動きが悪い、滑らない時の対処法・・・

家が古くなると襖や障子などの建具が重く感じたり開け閉めが不自由になることがあります。大抵の場合は敷居というレール部分が滑るようになると解決するのですが、場合によっては戸車が原因という事もあります。今回は様々な原因で動きが悪くなったり滑らなくなった引戸を、元通り開閉する方法を解説します。

一般的に建具と一括されがちですが襖と戸襖と障子は本体の構造が違います。例えば襖と障子は見た目が違いますよね。

しかし本体は格子状の木材で作られており、その上から紙を貼っている点ではかなり似ています。

2点で大きく違うのは縁が付いてるか付いてないかです。襖には四方に囲うように縁がありますが、障子は本体自体が縁の役割をはたしていて簡単には外れません。その点で言うと縁がない障子と戸襖はよく似ています。しかし戸襖が例外なのは本体部分にベニヤ板が張り付けられており、その上に戸襖用のシール縁を張って仕上げの襖紙を貼ります。洋間と和室の間仕切りに使われることが多く片面は襖紙で、もう片面は板や壁紙(ビニールクロス)が貼ってある事があります。そのため戸襖は重いので戸車という車輪が付いてる場合が多いです。

1:襖は下桟の縁で滑る

2:障子は本体の下部分で滑る

3:戸襖は戸車で滑らせる

A:襖と障子の動きを軽くして滑りをよくする方法

紙を何重にも貼り重ねてなければ自重はそれほど重くありません。障子も紙が一枚貼ってあるだけなので軽いはずですよね。両者が開閉で重く感じる、滑りが悪く感じる大抵の原因は敷居にあります。まずは敷居に敷居スベリが貼ってあるか確認してください。貼ってない場合は敷居スベリを貼るだけでも開閉が軽くなります。(敷居の溝の深みが3㎜位あるかも確認が必要です)ない場合はロウソクのロウを塗るのも良いです。その時塗りすぎには注意しましょう。ロウソクのロウは粘りが強いので逆効果になる場合があります!!

B:戸襖の動きを軽くして滑りをよくする方法

戸襖と言っても(戸車)付いてないタイプもあります。その場合は上記の襖や障子と同じ方法を試してみてください。戸車が付いてるかを確認する方法は一度戸襖を外して横に倒し下側を見て戸車が付いているかを確認してください。開閉で明らかに(ゴロゴロ)車輪が転がる音がすれば戸車が付いています。最近では静音のゴムタイプの戸車もありますので、直接見て確認されたほうが良いと思います。戸車が付いてるのに動きが重い場合は大きく分けて2種類あります。まず1つ目は戸車が収まっている溝にゴミや髪の毛やほこりが詰まって車輪が回りにくくなっってる場合。これは戸襖を一度外して戸車の溝に詰まっているゴミをキレイにし車輪がよく回るようにしてください。(掃除した後に車輪の軸に注油するとよりスムーズに車輪が回るようになります)

もう1つは戸車自体が劣化して割れている場合です。(割れていると動きも重たいしゴロゴロ音もひどいです)戸車の車輪はプラスチック製が多く、経年劣化で戸車の外側が剥がれて回転しなくなっている事がよくあります。こうなってしまうと解決方法は戸車を交換するしかありません。

ご自分で交換される場合は(釘抜)や(マイナスドライバー)を使って、てこの原理で釘を抜いて外します。戸車にもサイズがありますので外した戸車をホームセンターに持って行き同じサイズの物を選びましょう。後は元の位置に戸車を戻し釘で打てば完成です。

C:上記方法を試しても動きが悪く開閉で重く感じる時

上記の方法は建具の取り外しが可能な状況での対処方法ですので、外れない場合は鴨居が下がってる可能性があります。その場合は弊社に問い合わせ頂ければジャッキを使い鴨居を持ち上げてから建具を外しますので敷居に傷がつくこも防げます。他に考えられる原因としては建具自体が反っている、捻じれている、場合もあります。鴨居や敷居の溝が真っ直ぐなのに対して建具自体に反りや捻じれがあると、摩擦が大きくなりスベリが悪く開閉が重く感じます。反りや捻じれは戸襖に多い現象で、直すのは非常に難しいです。完璧を求められる方には戸襖新調をオススメします。(一度相談頂いても構いません)

反りや捻じれの原因は様々あるので一概には言えませんが、多くの場合は湿度による木材の変形など戸襖の構造にあります。そのため簡易的には直せないという現状です。

D:まとめ

建具の動きが悪い原因はいくつかありましたが、基本的には「滑りを良くする」ということを心がけて下さい。襖、戸襖、障子の動きが悪いなと感じたら早目に問い合わせて頂けたら幸いです。無理に開閉を続けると敷居自体を傷めてしまうからです。

不明な点ありましたお問い合わせ下さい。宜しくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

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